2006年05月21日

[コラム]小泉改革でヤクザなハウツー本が流行る時代になりました

最近、こんな記事を見つけた

ネットの問題児「dexiosu」関連兼社会問題関連でうちと関係のあったブログ「■ミラクルハウス改め魔城ガッデム■」にて、宮崎学氏の著書「山口組六代目組長・司忍と宰相・小泉純一郎にケンカを学ぶ」を紹介する記事を見つけた。

最近、ヤクザなハウツー本が増えている

小泉改革の成果なのか、これからの世の中は優勝劣敗が明確になる厳格な実力主義に基づく競争社会が到来すると見られている。それに呼応するかの如く、最近の書店ではそういう実力主義社会を生きているヤクザについて書かれた書籍が目立つ。それも、ヤクザの心理術と題したようなヤクザなハウツー本が。尤も、政治家やセールスマンなど、ヤクザ以外の類似書籍もあるが。

以前、向谷匡史氏の書籍をチラリと紹介したことがあった

以前、この記事で、向谷匡史氏の「ヤクザの実戦心理術」という本を紹介したことがあった。向谷氏以外にもこういうヤクザの心理術というか交渉術について書かれたハウツー本は数多くで回っており、作家の安部譲二氏も「「頭のいいワル」だから、人生うまくいく!―世の中のウラと表から学ぶ、成功法則」という書籍を出している。宮崎氏の著書はそうした書籍群の中では後発組に属する。

ネットで叩かれている人は概して「善人」である

よく2ちゃんねるなどで叩かれているような人を私はよく見かけるのだが、こうした連中を見ていると、本質的に正直者が多い。つまり、要領よく世の中を渡っていけない連中である。今の実力主義社会において、そうした正直者にとっては苦境以外の何者でもなく、こうした正直者達がどんどん、ニートというような存在になっている。そういうことを考えると、ニート対策は労働環境の問題ではなく、教育の問題であると考えている。

優等生が社会に出て困惑する

また、この手の「善人」は学生時代は優等生として通っていたような連中である。しかし、人付き合いが下手で碌に友達ができないような暗い連中でもある。それ故、コミュニケーションスキル或いはヒューマンスキルが激しく低く、社会に出たとき、そのコミュニケーション力の低さ故に無能者の烙印が押されるのである。
そういえば、宮崎氏のその著書においても小泉総理自身、学生時代は友達も碌にいないような暗い人だったと書いてあったっけ。それはどうでも良いが。

不良の方がコミュニケーション力が高い

所謂「不良」と言われるような連中はちっちゃな頃から喧嘩ばかりしている。しかし、人間の喧嘩はどんな形であれ、言葉がつきまとう。言葉なき殴り合いの喧嘩というのはないと言っても過言ではないだろう。つまり、喧嘩を通して不良達は他人との意志疎通のやり方を勉強するのである。そういえば、中国の諺に「不打不成相識」というのがある。日本語に訳すと「喧嘩をしなければお互いの考えを理解できない」というものである。喧嘩を全くしなかった優等生より喧嘩に明け暮れた不良の方が社会適応性が高いのも、喧嘩の数を重ねた賜物である。

喧嘩を否定した教育がニートを大量生産した

平和ボケ日本の平和主義者達は喧嘩をすることを否定したがる。いじめに繋がるという考えがあるのだろう。しかし、いじめと喧嘩は全く違う。否、違うどころか、正反対でさえある。暴力が伴うという点では似ているが、いじめは一方的な押しつけであるのに対し、喧嘩は対等に立って戦っている状態だからである。前述のように喧嘩をすることはコミュニケーション能力の涵養に役立つことを考えると、喧嘩を否定する教育は意志の疎通を否定する教育に繋がる。その結果が、自分の一方的な思い込みを相手に押し付けようとする行動、それこそいじめに繋がるのである。

反小泉の急先鋒が明かす小泉圧勝の秘密

宮崎氏の書評に話を戻すと、先の総選挙で小泉自民党の圧勝の原因は小泉総理の喧嘩の強さにあるという。確かに、野党などに比べると、自民党殊、小泉総理の喧嘩の強さは随一である。その喧嘩強さが国民からの支持を取り付けていると言っても過言ではない。実際に根性が座っているかどうかは別として、小泉総理の意志の硬さは他のどの政治家以上である。
だが、いつまでも小泉劇場の幻想に踊らされている場合ではない。しかし、小泉改革が齎した厳格な実力主義社会の到来は不可避である。ならば、喧嘩の達人達から人生訓を学び取り、来るべき未来に備えるべきだろう。

真っ正直に生き、負け犬となって社会の最底辺に甘んじるか、狡猾に且つ要領よく立ち回って勝ち組にはいるか、これからの社会はその2つに1つである。中途半端な連中はどんどん淘汰されなくては、成熟した社会など夢物語でしかない。

向谷匡史氏の著書

安部譲二氏の著書

宮崎学氏の著書

posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 14:47| Comment(10) | TrackBack(3) | コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最後の段落が秀逸である。
小泉総理が靖国参拝し、中国に刺激を与えているのも、
北朝鮮に訪朝し、金正日から「拉致をした」という
発言をさせたのも、総理の「喧嘩をしなければ心を通わすことができない」
というメンタリティの元にあると思えば納得がいく。

私も常々そう思っていた…
しかし、中国の格言にそういう言葉があったことは知らなかった。
総理。何かその手の専門書でも読みましたか?(笑い)
Posted by at 2006年05月21日 19:33
>薫さん
毎度ご乗車有り難うございます。

>小泉総理が靖国参拝し、中国に刺激を与えているのも、
>北朝鮮に訪朝し、金正日から「拉致をした」という
>発言をさせたのも、総理の「喧嘩をしなければ心を
>通わすことができない」
>というメンタリティの元にあると思えば納得がいく。
についてですが、宮崎氏の著書では、全く正反対のことが書かれていました。
しかし、結果的には宮崎氏の著書の中にあったこととは正反対でしたが。
Posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 2006年05月28日 23:27
優等生というか、
<大人の手を煩わせない子供>として
育てられただけかなと自分は思います。
管理しやすくて反抗しない
こういうのが<優等生>として育てられ、
そうでない子は安易に落ちこぼれと
レッテルを貼られていたような。

「ワルになれ」というのは
この場合、義務教育時代に刷り込まれた
価値観から抜け出せという意味だと思いますが、
これが中々難しいものですね。

ニートにしても
そもそも学生時代は<優等生>だったはずで、
<優等生>のままやってれば
大学からレールに乗って、
ガラの悪い落ちこぼれらと交わる事の無い世界に
到着し
そこで高収入を得ながら幸せに暮らせるはずだと
教え込まれていたのに現実はそうでなかった。

フリーターとして社会に出ると、
いやおう無しにガラの悪い連中とも付き合わなくてはならず
そこで心身ともに傷ついて、バイトすらしなくなる。


私もこれは80年代の管理教育が残した問題だと思います。
Posted by #104 at 2006年05月30日 13:36
>#104さん

>「ワルになれ」というのは
>この場合、義務教育時代に刷り込まれた
>価値観から抜け出せという意味だと思います
確かにそれもありますが、「優等生」だった人達は考える力というのが、「不良」とされた連中よりも少ないと思えます。尤も、「不良」でも思考力の少ない連中は少なくないですが。
要は、考える力というのを養う教育が学校でも家庭でも疎かにされてきたということです。共産党の理想とする教育は結局、「自己実現」を充実されることに傾倒した嫌いがあります。「自己実現」には他者の犠牲が必須であるのに、これに関する配慮が非常に欠けているのが今の日本の教育の最大の問題点です。
また、共産党の言う「平和」が如何にも空虚に聞こえるのは、「平和」の本当の意味を彼らが理解していないことにあると言えます。

>ガラの悪い落ちこぼれらと交わる事の無い世界に
到着し
>そこで高収入を得ながら幸せに暮らせるはずだと
教え込まれていた
そういう風に教え込まれていたのでしょうか?
単に、「優等生」になれば、中流社会という「平和な世界」で幸せに暮らせるという幻想を吹き込まれていただけでしょう。特に「高収入を得ながら」というのは違うと思います。

ところで、そちらのブログにトラックバックしようとしたのですが、何故か弾かれてしまいます。どうしたのでしょうか?
Posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 2006年06月03日 18:52
>「自己実現」には他者の犠牲が必須であるのに、これに関する配慮が非常に欠けているのが今の日本の教育の最大の問題点です。

その通りですね。
自己実現の為なら周囲がどのような被害を被ろうが
他者なんてどうだっていい。
このようなコミュニケーションの断絶が
今横行しているように思えます。


>ガラの悪い落ちこぼれらと交わる事の無い世界に
到着し
>そこで高収入を得ながら幸せに暮らせるはずだと

ワタシの見解のミスです。
優等生になれば
中流家庭になれるって感じでしたね。

ただ自分の周囲に
「低学歴共なんかと今後一生関わることなく、オレは上の世界に行く!」
と言っていた<優等生>が居たんですが、
今現在、彼はニートです。。。


あと
トラックバックの設定とかはまったく弄ってませんが
seesaaブログの方で先日大規模なスパム対策を施したようで
そのNGワードとかに引っかかっているのかも知れません。
Posted by #104 at 2006年06月04日 10:58
>#104さん
http://tama-exp.seesaa.net/article/17953513.html
の時もトラックバックを送信したのですが、余所のSeesaaブログは普通に受け付けていました。何故かそちらだけ、トラックバックの送信に失敗しています。IPアドレスか何かで弾いていませんか?

>「低学歴共なんかと今後一生関わることなく、オレは上の世界に行く!」
>と言っていた<優等生>が居たんですが、
>今現在、彼はニートです。。。
そんな漫画のキャラみたいなのがいたとはちょっとびっくり。ただ、そういう痛い奴が私の周りにはいませんでした。
Posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 2006年06月11日 18:34
一時期オンラインカジノのトラックバックが
大量に来ていたんで
当時何か弄っていたのが関係しているのかも知れません。
一応全部設定はクリアしました。

ボクの方からのそちらへのトラックバックも
出来ないんですが
Posted by #104 at 2006年06月11日 21:56
先ほどトラックバックを送ったのですが
送信失敗と表示されました…
Posted by #104 at 2006年06月11日 22:09
>#104さん

以前、エログ対策にて「盗撮」を禁止WORDに設定していました。VoCEの方はそれで弾かれたのかも知れません。因みに今は「盗撮」を禁止WORDから外しました。
Posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 2006年06月11日 23:58
>#104さん
こちらの記事の方もトラックバックを送信しましたが、「不明」と出ていましたが、ちゃんと反映されていました。
お騒がせしてすみません。
Posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 2006年06月12日 00:12
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