2006年11月25日

[ブログ観察]職業差別でブログが大炎上

昨年の今ぐらいの時期の教訓が生きていない

私は今年1月、「インターネットの危ない話」を取り上げた記事を書いたのだが、元記事が掲載されて1年経っているというのに、全く教訓が生かされていないことに、嘆きを禁じ得ない。

1つは予備校教師の司法試験受験者の蔑視発言

最初に取り上げるのは、嘗てSEG及び代々木ゼミナールの数学教師として活躍し、今は独立して予備校を経営しながら佐藤栄学園系列の学校の数学講師を務め、更には司法試験の受験予備校である辰已法律研究所で講師を務め、大宮法科大学院大学に在学中というマルチな活躍が見られる米谷達也氏である。尤も、米谷氏の場合、事件が起こったのは昨年の7〜8月頃で、例のネイサンズ事件の時期に前後しているのだが、日経BPの昨年11月の記事にあるようなことは最近に始まったものではないので、ここで取り上げる。
米谷氏のブログからは既に元記事が削除されているが、このサイトに詳細が掲載されている。
これによると、2005年7月13日、「判決文に出てくるミョーな語彙(3)」と題された記事で、以下のようなことを述べた。
日曜日(10日)に,小論文講座(3期目)が始まりました。
皆さんの答案を拝見したのですが,かつて1期目と2期目によく見かけた「ヴェテ丸出し答案」は姿を消していました。当ブログ7月6日に書いたような
「……と解する」「思うに……」「蓋し……」「……首肯できない」
といった語彙を使う答案のことです。
あの人たちは,どこに行ったのだろう?
現行司法試験に合格されたのか(おめでとう),既修者コースに吸い込まれているのか,それとも,,,

いずれにせよ,今シーズン3期目の皆さんの答案からは,奇怪な語彙は消滅しているようです。
よいことだと,思います。
太字の所が問題発言として非難が集中した。因みに、「ヴェテ」というのはベテラン受験生という意味で、司法試験など難関の試験に毎年毎年挑み続けている人に対する蔑称といわれている。
米谷氏の太字で示したような発言は、2ちゃんねる司法試験板では決して珍しい部類のものではない。しかし、前述のように、米谷氏は辰已法律研究所という司法試験の受験予備校の講師を務めているという立場にある。そういう意味で、大いに問題視された。
対象が司法試験受験者のみであるため、大規模な祭りに発展しなかったが、米谷氏の対応は不誠実を極めていた。例えば、「東京地裁より仮処分決定を取得」と言って脅したかと思えば、勤務先(辰已法律研究所)の経営幹部に諭されて少しは反省した所を見せた。しかし、「ストーカー退治のノウハウ」と題した記事を掲載し、「『措置入院』カード」で「切り抜け」るというとても法律を学んだ者とは思えない発言を繰り出して、周囲の更なる顰蹙を買った。更に、
僕は,闘いになると,血が騒ぐんだ。
弁護士に向いていそうな気がするんだけど,調子よすぎるかな?
気を付けた方がいいと思うよ,きみ。
などと挑発する。辰已法律研究所の経営幹部に諭された効果が完全に消滅してしまっている。
これ以降、米谷氏はブログのコメントを受け付けないように設定変更し、2ちゃんねる(但し、司法試験板及び学習塾・予備校板のみ)で観察され続ける羽目になったのである。

また最近にも

次に取り上げるのは、米谷氏以上に2ちゃんねるで取り上げられている、東京家族ラボ池内ひろ美氏のブログの事件である。
かなり有名なので、既に事件の概要を知っている人も多いが、10月末頃にトヨタ自動車の期間工を蔑むような記事が掲載されたことが事件の発端となった(原文は削除されたが、こちらに釈明文と共に再掲載されている)。
同じ居酒屋で隣り合って飲んでるわけだから、あなたたちが自らを卑下するほどには、私たちも豊かではないと思うよ。(彼らは「トヨタ」を漢字で書くことができるのだろうか、と、ふと思いつつ
上記文中の太字部分が問題発言として取り上げられた。池内氏はこれに対して明確な謝罪をしていない。ところが、これをきっかけに、池内氏の問題行動が芋蔓式に問題となった(総会屋グループ「論談同友会」のサイト参照)。

今後、こういう事件が起こらないために

作家の渡辺淳一氏のブログが不正乗車の件で非難を受けた事件がかなり昔のようにも思えるが、こうした事件がまたも繰り返された。ブログを書く側のデリカシー不足によるところも大きいが、受け手の側にも問題がないとは思えない。上記で取り上げた米谷氏や池内氏のフレーズにも反応は様々で、例えば、米谷氏のブログの発言に対して、2ちゃんねる司法試験板の住人の中には受け流していたような人もいた(その人は米谷氏が司法試験の予備校講師や大宮法科大学院大学に通学している人と知らなかったのかもしれない)。
受け手の側が言葉に敏感になりすぎると、それこそ「言葉狩り」のようなことが横行してしまう危険が大きい。だからといって、何でもかんでも書きたい放題では困る。
ブログを書く側としては自分の書いた言葉の重みをよく自覚することを求める一方、読み手も不快な文章を見ても感情的に反応するべきではない。
インターネットの普及により、今では一般庶民でも簡単に全世界に向けて情報や意見を発信できるようになった。しかし、今まで井戸端会議レベルの閉じた世界では使えた表現も全世界を相手にすると誰が見ているのか分からない。
今回取り上げた米谷氏や池内氏の事例であるが、私から言わせれば所謂「ネチケット」のなっていない人達と思える。このような「ネチケット」のない人達によって起こされた事件は昨日今日起こった問題ではない筈である。同じ過ちを繰り返さぬよう、今改めて注意を喚起したい。
posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ネットワーカー観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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