2006年12月14日

[労働]経済同友会のマトモな判断

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所感

一般労働者の裁量権の実態をよく理解している経済同友会
先程の記事で触れた一定の年収以上で残業代を0にする、所謂「ホワイトカラー・エグゼンプション」は経団連の提案によるものである。これに対し、経済同友会では「年収を基準にするのはおかしい」と批判した。また、「仕事の中身や量、スケジュールまで自分で裁量をもっている従業員は多くはない」というサラリーマンの実情を理解している所を評価したい。そう、特にペーペーの平社員に裁量権が与えられていないのは当たり前である。こういう裁量権があるのは中間管理職以上であると言っても過言ではなかろう。
但し、経済同友会では「仕事の質や種類で判断するべき」としており、労働時間規制を残したまま柔軟に働くことができる現在の裁量労働制の活用をまず進め、ホワイトカラー・エグゼンプションは将来的な課題と位置付けている。ここは微妙に違うが、経団連などに比べ、会社内における一般従業員の裁量権の実態をよく把握している点では評価したい。
日本企業の多くは「巨大なピラミッド型のヒエラルキ構造」ではない
このブログのコメントで書いたことの繰り返しになるが、日本企業の多くは「巨大なピラミッド型のヒエラルキ構造」と言えるような徹底した上意下達の仕組みではない。何故なら、企業トップの意思が末端まできちんと伝わらないことは珍しくなく、どんなにトップの経営者が頑張っても中間管理職がそれをスポイルしてしまっていることが少なくない。これが「巨大なピラミッド型のヒエラルキ構造」なら、中間管理職が企業トップの真意に叛くようなことなど絶対に許される筈がないからである。
寧ろ、日本企業の多くは団子状に纏まった組織体だと言える。だからこそ、上意下達が徹底しておらず、また、組織のメンバーがその団子状の外套に縛られながらも好き勝手動いているというさまである。そのため、日本企業はアメリカ企業のような合理性がないと言われている。
これは情報処理試験関連の書籍などで知ったことだが、「巨大なピラミッド型のヒエラルキ構造」を機械的適応パターンと言い、日本企業のような組織体は有機的適応パターンと言う。
日本企業では下々の声が届きにくいという話もあり、有機的適応パターンの特徴に挙げられる「個人の自律性・創造性」など絵に書いた餅だという反論もあろう。しかし、上からの声も浸透しにくい組織なら、下っ端の声も浸透しにくいのは当たり前である。だからこそ、私は「団子状」と表現したのである。
また、アメリカ企業など「巨大なピラミッド型のヒエラルキ構造」でありながらもペーペーの平社員まで積極的に意見している印象もあろう。これは偏に民族性ということもあるのだが、寧ろ、組織文化を作らず透明性の高い組織は「巨大なピラミッド型のヒエラルキ構造」をしているものである。つまり、上からの声が届きやすいということは下からの声も届きやすいということである。
上りと下りにおいて伝達速度に差があるのはADSLばかりである。
posted by 須藤雅史@多摩急行電鉄 at 13:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事(国内) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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