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所感
ここ近年、ヤクザの心理学というような本や、宮崎学氏や安部譲二氏のような元ヤクザの書いた処世術のような本が話題になっている(余談だが、今回紹介する本の帯には「「六代目山口組司忍組長と小泉純一郎首相にケンカを学ぶそれらの本とは一味も二味も違うのが今回紹介するこの本である。
この本で取り扱っている「ヤクザ的な人々」というのは組織暴力団に属する或いはしていたような筋金入りのヤクザとは訳が違う。どちらかというと、小粒であり、チャラチャラしていながらどこか強かでしぶといという小市民的な人物が多い。
但し、山田AG氏やアイスピック(dexiosu)氏のようなネットで話題になっているような連中が本に載っていないのがちょっと残念である。
私は彼らのような人物をよく観察しているが、この本にもそれに非常に近い人物が登場している。実際、アイスピック(dexiosu)氏など親族の経営する会社に「トランスフォーマーの変形紀行に関するアイデア」を求められた際、アイスピック(dexiosu)氏は「トランスフォーマーの企画書」のようなものを持ち込み、その挙げ句、10万円程の額を受け取り、その親族から「君ってヤクザ?」などと言われたことがあるという。
このやりとりを考えるに、アイスピック(dexiosu)氏のような人物もこの本で取り上げるのにふさわしい人物であると言える。
ネット上にもよく見かける小粒だが強かでしぶとい小市民的な「ヤクザ的な人々」について書かれたこの本はそうしたネット観察者達に薦める1冊であると、私は考える。